大切な家族であるペットを亡くした際に火葬まではしたものの、その後の供養はどうするべきなのか疑問に思う方もいるかもしれません。近年ではペットを手元供養するご家庭も増えており、ペット用のお仏壇をはじめさまざまなペット用仏具が販売されています。
この記事では、ペット用のお仏壇を用意するメリット・デメリット、お仏壇の種類、選ぶポイントなどについてご紹介します。
ペット用のお仏壇を用意するメリット
最初に、ペット用のお仏壇を用意して自宅で手元供養するメリットをご紹介します。
お仏壇がペットへの愛情や思い出を振り返る場所になる
大事な家族であるペットが亡くなり悲しみの底に沈んだときには、時間をかけて悲しみと向き合い心の整理をしていかなければいけません。
ペットのお仏壇を家の中につくることで、ペットが好きだったものをお供えしたり、毎日好きなときに手を合わせたり語りかけたりできます。日々供養を行うことで少しずつ現実を受け入れ、気持ちを落ち着けることができるはずです。
共同墓地やペット霊園に預けてしまうと頻繁に会いに行くことが難しくなり、だんだん足が遠のいていってしまうこともありますが、自宅にお仏壇があることで、そこがペットへの愛情やさまざまな思い出を振り返る大切な場所になるでしょう。
ペットの遺骨を手放さずに済む
ペットの遺骨は一番大事な形見です。そのため、火葬はしたもののペットの遺骨を他の場所に預けられず、骨袋のまま自宅に置いている方も多いことでしょう。なかには、「いつかは埋葬しなくては…」「お墓に入れてあげなくては…」と罪の意識を感じながら過ごしている方もいるかもしれません。
ペット用のお仏壇のなかには、納骨ができるタイプのものもあります。またミニチュアでインテリアに馴染むタイプの骨壺も販売されているため、そういったものを利用してみるとよいかもしれません。
ペットの手元供養では飼い主が自由に準備できる
ペットの手元供養は、お仏壇や骨壺、その他仏具やアクセサリーなど、すべてをどのように揃えるかを飼い主の判断で決めることができます。ペットのイメージに合わせてデザインや世界観を統一できることも、手元供養のメリットの一つと言えます。
▼ペット仏具の商品ページはこちら。
https://taishido-b.jp/item/pet
ペットの手元供養は安価で揃えられる
個別なのか合祀なのか、あるいはペットのみで入るのか飼い主も一緒に入るのかで費用は変わります。また地域によっても金額の差はありますが、ここでは一般的なペット供養の費用相場をご紹介します。
個別墓
- ペット専用:約1万円~40万円(+年間管理料が必要)
- 飼い主も一緒:約70万円~130万円(+年間管理料が必要)
納骨堂
- ペット専用:約1万円~5万円/年間
- 飼い主も一緒:約60万円~100万円(+年間管理料が必要)
樹木葬
- ペット専用:個別 約3万円・合同 約1万円
- 飼い主も一緒:個別 約50万円~80万円・合同 約30万円
海洋散骨
約2万円~5万円(ペットの大きさや地域による)
ペットの手元供養
お仏壇・仏具などで約3千円~数万円
手元供養の場合は数千円から用意できるのが魅力です。お金をかけなくても、ペットの写真や思い出の品を飾ることで愛情たっぷりのスペースをつくることができます。
▼手元供養グッズの商品ページはこちら。
https://taishido-b.jp/item/temoto/
ペット用のお仏壇を用意するデメリット
ペットを自宅で手元供養することは、よい面だけではありません。ペット用のお仏壇を用意するデメリットをご紹介します。
仏教の教えでは厳密にはタブー
仏教観では人間とペットが住む世界は厳密に分かれているため、両者のお仏壇を一緒にすることはよくないこととされています。
仏教の「六道」という概念には「知性を持つ人間は人間道、本能で生きるペットは畜生道を生きるもの」という定義があり、生まれ変わる世界がそもそも違うと考えられています。仏教において人間とペットは同列ではないため、お仏壇を一緒にすることはタブー視されているのです。
同居家族に反対される可能性もある
昔の常識とは違い、いまは人間の遺骨でも手元供養が選ばれる時代ですが、上記などの理由から遺骨を自宅に安置することに抵抗があるご家族もいるかもしれません。
ペットのお仏壇用のスペースが必要
ペット用のお仏壇を設ける際には、現在の居住スペースの中にその分を確保しなければいけません。もしスペースの確保が難しい場合は、コンパクトなお仏壇を検討してみましょう。
最終的な扱いを決めなければいけない
飼い主が健在でペットのお仏壇のお世話ができている間は問題ありませんが、長い目で考えたときに、飼い主が病気になって入院したり老人ホームに入ったりした場合のお世話の方法を考えておかなければいけません。自分が亡き後のペットの遺骨をどうするのかについても決めておく必要があるでしょう。
ペットロスが長引く可能性もある
ペットのお仏壇を設置することで、生前と同じように話しかけたり好物をお供えしたりなどお世話をすることで、ペットを亡くした喪失感を少し軽くすることができます。ただし、その分、ペットを失った悲しみが続いてしまう側面も。もしも手元供養を続けるなかでペットロス状態が続くのであれば、違う供養の方法を検討する必要があります。
ペット用お仏壇の種類
ペットのお仏壇は需要の高まりとともに、現在さまざまな種類が販売されています。ここでは一般的な3つの種類のお仏壇をご紹介します。
ミニチュアのお仏壇
ミニチュアのお仏壇は省スペースで済むため、お部屋に置きやすいサイズのものが多いです。ミニチュアといってもつくりは本格的で、漆塗りやニスでコーティングされています。また、扉を開閉できたり、位牌や骨壺、仏具などを置けるようなデザインにつくられていたりと人間と同じような供養ができます。
デザインも豊富にあるので、飼い主の好みに合うお仏壇の素材やデザインから選ぶことが可能です。リビングなど人が集まる場所に置きやすいデザインのものを選ぶと、いつでもペットを身近に感じることができるでしょう。
多機能のボックスタイプ
ボックスタイプは、開けずに骨壺を収納するタイプの箱型のお仏壇です。表面にフォトフレームがついたタイプのものや、お供え物などを供える引き出しがついているタイプもあります。ボックスタイプは箱の中に仏具や骨壺、ペットとの思い出の品なども収納できコンパクトにまとめられるので、スペースを取らない点が人気です。
また、素材やデザインもさまざまで、木製やプラスチック製、木目柄、ピンクで可愛らしいデザインのものなど、飼い主の好みのものを選べます。
シンプルなステージタイプ
ステージタイプは、土台の上に写真立てや仏具を納めるお仏壇です。二段になっているタイプは、上段に写真立てやお花を飾、下段には仏具を置いておくことができます。
ステージタイプには収納スペースがなく、仏具などが常に見える状態になりますが、その分、毎日のお掃除がしやすいので「お仏壇をいつでもきれいな状態にしておきたい」という方にはおすすめのタイプです。
ペットのお仏壇を選ぶポイント
ペットのお仏壇にはさまざまな種類があるため、お仏壇選びに迷う方もいるでしょう。ここでは、ペットのお仏壇を選ぶ際のポイントをご紹介します。
置き場所で選ぶ
どこにお仏壇を設置するのかを踏まえたうえで、お仏壇の大きさやデザインを決めましょう。一般的にお仏壇を置く場所として適しているのは、直射日光が当たらず、風通しのよい場所です。ただし、神棚と向い合わせになる場所や北向きになる場所は避けたほうがよいでしょう。
見た目のデザインで選ぶ
ペット用のお仏壇は種類が豊富で、シンプルなものからカラフルなものまであります。好みで選ぶのはもちろんですが、ご自宅のインテリアに馴染むデザインのものを選ぶと失敗しません。リビングに置く場合は、一見お仏壇と分からないようなおしゃれなものが人気です。
収納するかどうかで選ぶ
前述の通り、ペット用のお仏壇には仏具などを収納できるタイプや、しまわずに設置しておくタイプがあります。「大事な骨壺はお仏壇のなかにしまっておきたい」「常にきれいなお花を供えてあげたい」など、収納のありなしで選ぶのもポイントです。
予算で選ぶ
ペットのお仏壇を選ぶ際は、最初に予算を決めておきましょう。ペットのお仏壇は低価格帯~高価格帯のものまでさまざまな種類があるため、予算を決めずに選んでしまうと後になって「こんなに高いお仏壇を買うつもりなかったのに…」と後悔するかもしれません。
高価なお仏壇についつい目がいきがちですが、予算も含めて最適なお仏壇を選ぶことが何より大切なポイントです。
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