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北海道の仏壇管理は?冬の乾燥・湿気対策と正しいお手入れ方法

北海道の仏壇管理は?冬の乾燥・湿気対策と正しいお手入れ方法

北海道などの雪国の冬は気温が低くなるため、凍結に伴う湿気や暖房による乾燥などの環境変化が起きやすくなります。お仏壇の主な素材は木材であるため、その環境変化の影響を受けがちです。

今回の記事では、仏さまやご先祖さまを供養する大事なお仏壇を正しく管理するため、お仏壇を管理する上でのポイントや管理方法などをご紹介します。

お仏壇の大敵は「湿気」と「乾燥」

北海道などの雪国でお仏壇をきれいな状態で維持するには、「湿気」と「乾燥」に注意しなければいけません。ここでは気を付けなければいけない理由を解説します。

木材は湿気が多いと強度が弱まる

どのような種類のお仏壇であっても、特に「湿気」には気を遣わなければいけません。

木は木材として加工された後であっても呼吸を行っています。空気中にある水分を吸ったり吐いたりして常に調節し、含水率を保っているのです。たとえば、切り出されたばかりの木材の含水率は約40~200%とも言われていますが、この含水率では木材としての強度が足りません。

木材は乾燥することで収縮作用が起き、強度が高まります。しかし、雪が多く降るような寒冷地では、木材は空気中の水分を吸収しようとするため、お仏壇に使われている木材の含水率も高まってしまいます。その含水率が長期間にわたって維持されると、木材にカビが発生したり、最悪の場合は腐ってしまったりする可能性があります。

お仏壇を維持するためには、湿度に気を付けて木材の強度を保ち続けなければいけません。

乾燥しすぎると割れが生じる可能性も

お仏壇にとって湿気はトラブルを引き起こす原因であると述べましたが、反対に乾燥させすぎるのもお仏壇の劣化を招く危険があります。

北海道などの寒冷地では部屋を暖めるために暖房を使用しますが、暖房の風が直接あたる場所にお仏壇を安置している場合は注意が必要です。暖房の風が直接お仏壇にあたったり、暖房を長時間使用して空気が乾燥していたりすると、たとえどんなに良い木材を使っていたとしても乾燥してしまうため、ひび割れなどのトラブルが起きる可能性があります。

北海道など寒冷地での「湿気」対策

北海道などの寒冷地では、夏と冬の環境変化が大きいため注意が必要です。ここでは、寒い地域でのお仏壇管理についてご紹介します。

湿気は奥まった場所に溜まりやすい

部屋の全体的な湿気は、湿度計の数値や窓につく水滴などで確認できますが、実際に気を付けないといけないのは湿気がこもりやすい奥まった場所です。奥まった場所は空気が通りにくいため、湿気が溜まりやすくなります。また、そういった場所は普段目が行き届きにくいため、ホコリや雑菌が溜まりカビが発生・進行する可能性も。

具体的な場所は、仏壇扉の裏や引き出しの中、お仏壇の奥側などです。対策は、乾いたタオルなどで拭きあげる乾拭きが最も手軽な方法でしょう。もし余裕があれば、内部をさっと拭き取った後に扇風機やサーキュレーターを使って湿気を取り除ければベストです。

温度変化に気を付ける

急激な温度変化はお仏壇の木材にとって負担となるため、安定した温度環境を整えなければいけません。窓際や外壁沿いなど、湿度が高かったり温度変化が大きかったりする場所にお仏壇を安置している場合は特に注意しましょう。

暖房の風が直接お仏壇にあたる、お仏壇が窓際にあり結露により湿気る、などはカビの発生や木材が変形する原因となるため注意が必要です。その場合は風除けをつくったり、部屋の温度を均一に保ったりと工夫してみましょう。

窓の雪囲いによって発生する湿気にも注意

北海道の中でも雪深い地域では、窓が割れてしまわないように雪囲いを取り付けている家が多くあります。雪囲いがあることで日光が部屋に入り込みにくいため、気温が上がりにくく湿気が溜まりがちです。また、冬場はなかなか窓を開けて換気することもないため、意識して空気の循環を行う必要があります。

仏間を閉め切る場合は換気を忘れずに

冬場は効率良く部屋を暖めるために、仏間を閉め切っている場合が多くなります。長い間、部屋を閉め切ってしまうと空気の循環が起きず湿気がこもりやすくなります。また、仏さまやご先祖さまをそんな中でお祀りすることも心理的にも良くありません。厳しい冬には難しいかもしれませんが、できる限り意識してこまめに換気しましょう。

北海道など寒冷地での「乾燥」対策

北海道などの寒冷地では暖房が使われるため、乾燥対策も行いながらお仏壇の管理を行いましょう。ここでは乾燥対策についてご紹介します。

加湿器を使って湿度管理をする

冬場は空気が乾燥しているうえに、連続的に暖房を入れることが多くなるため室内の湿度が低い状態になりがちです。そのまま乾燥状態が続くと、お仏壇の木材だけではなく塗装部分にまでひび割れが生じる可能性もあります。

乾燥によるトラブルを防ぐため、部屋の湿度は40~60%を維持するように気をつけましょう。なお、お仏壇の近くに濡れたタオルを干したり、水を入れた器を置いたりするだけでも加湿効果が得られます。お仏壇の劣化を早めないために、室内の湿度を適切に保ちましょう。

大きな寒暖差にも気を付ける

急激な温度変化は木材にとって負担になるため、安定した温度環境を整えることが大切です。特に、ファンヒーターなどの暖房器具から出る熱い風が直接お仏壇に当たってしまうと、木材の乾燥がすすみ、変形する原因となるため注意が必要です。

また、窓際や外壁沿いなど、寒暖差が大きくなりがちな場所にも注意しなければいけません。そういった場所にお仏壇を設置している場合は、隙間風を防ぐ対策を行うなどして部屋の温度が均一になるようにしましょう。

ほこりや汚れが溜まらないように掃除する

特に空気が乾燥する冬はほこりが舞いやすくなります。ほこりには、食べかすや皮脂、繊維のくず、目に見えないダニの死骸やフンなどが含まれているため、カビの発生・繁殖を助ける栄養源になります。冬場は特に、できるだけこまめに柔らかい布で乾拭きをして、お仏壇の木材や漆塗り部分の状態を維持しましょう。

仏花やお供え物にも工夫が必要

仏花やお供え物も、寒さや空気の乾燥、急激な環境変化が原因で早く傷んでしまうことがあるため、状態を維持するためには対策が必要です。

生花の代わりに造花を使用することで、手入れ不要で美しい状態を維持できます。また、お供え物には、傷みにくいとされる和菓子(最中・せんべい・カステラ・羊羹・落雁など)を選ぶとよいでしょう。

お仏壇を維持するためには点検と修理は必須

北海道など寒冷地の冬場は特に、お仏壇の状態を点検することが大切です。木材のひび割れや塗装の剥がれ、カビの発生がないかを確認して、もし異常が見つかった際には専門業者に相談しましょう。なかでも、乾燥によるひび割れなどの劣化はそのまま放置すると大きな修復が必要になるため、早期発見・早期対応が重要ポイントです。

弊社では、お仏壇の修理・修復・洗浄を承っています。扉のがたつき・障子の格子の破損・お仏壇本体の煤汚れ・引き出しの壊れ・仏具類の汚れ・金具類の錆び・破損がある場合も、ぜひご相談ください。

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