曹洞宗とはお釈迦様より歴代の祖師方によって相続されてきた「正伝の仏法」を依りどころとする宗派です。それは坐禅の教えを依りどころにしており、坐禅の実践によって得る身と心のやすらぎが、そのまま「仏の姿」であると自覚することにあります。
そして坐禅の精神による行往坐臥(ぎょうじゅうざが)※1の生活に安住し、お互いに安らかで穏やかな日々を送ることに、人間として生まれてきたこの世に価値を見いだしていこうというのが曹洞宗の考え方です。
(※1)行往坐臥(ぎょうじゅうざが)
「行」とは歩くこと、「住」とはとどまること、「坐」とは坐ること、「臥」とは寝ることで、生活すべてを指します。
曹洞宗の仏壇とは
曹洞宗では美しい木目を生かした落ち着いた雰囲気の唐木仏壇を選ばれる傾向があります。金箔が施された豪華な金仏壇はあまり使用されません。またアパートやマンションなど、住宅事情が変化する中、仏間や和室のない家庭も増えており、フローリングの洋間に置いても違和感のないモダンなデザインの家具調仏壇を選ぶ方も多いです。インテリアや好みに合わせて選ぶことができるため、仏間に置くような床置きタイプから棚の上に置けるような上置きタイプなど、曹洞宗では仏壇の置き場所に合わせて仏壇を選ぶことができます。
唐木仏壇から探す※これからご紹介する内容は基本的なお祀り方法です。選び方や飾り方は地域やお寺によって違いがあるため、ご住職様または各地域の大師堂店舗に相談されることをおすすめ致します。
曹洞宗の仏具の並べ方
曹洞宗のご本尊様と脇侍の並べ方ですが、まず仏教の開祖である「釈迦如来」の仏像または掛け軸を本尊としてお祀りします。両脇には、向かって右に永平寺を開いた高祖・道元禅師(承陽大師)を飾り、向かって左に総持寺を開いた太祖・瑩山禅師(常済大師)の掛け軸をお祀りいたします。
しかし曹洞宗ではお寺によって観世音菩薩や阿弥陀如来、地蔵菩薩を本尊にしている場合があります。本尊については菩提寺もしくは各地域の大師堂店舗に相談されることをおすすめ致します。
基本は三具足(花立・火立・香炉)、または五具足(花立・火立・香炉・仏飯器・茶湯器)になります。しかしお仏壇の大きさの兼ね合いによって具足数が決まってきます。また家具調仏壇にも合うモダンなデザインの仏具もあるので、仏壇のデザインやインテリアの雰囲気などに合わせて選びいただくことをおすすめ致します。
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